美容外科手術でトラブルを避けるために69

小鼻縮小の手術を考えるとき、まず美しい小鼻の形がどういうものかがわからなければ絶対に患者さんの満足を得ることはできません。

また患者さんにとってマイナスであるところの「目につくところの傷」を免罪してもらうこともできません。

むやみに小鼻を切り捲って小さくしても決してきれいな小鼻を作ることはできないでしょう。

まずここから勉強する必要があります。

手術を考える前に美しい小鼻の考え方を整理しておきましょう。

まず鼻孔縁の形です。

これは何を基準に考えるかというと、鼻柱・鼻先との関係でみる必要があります。

いわゆるACRです(A=小鼻、C=鼻柱、R=関係)。

ですから、小鼻を考えるときに鼻柱と鼻先の位置と形がきちんと決まっていることが大前提です。

この基準が変わってしまう恐れがある状態で小鼻はいじりようがありません。

必然的に小鼻の相談というのはACRの相談になることが多いようです。

時々患者さんで小鼻をまず小さくしたいです、とおっしゃることがありますが、こういったことを説明したうえで方針を決めることが重要です。

ACRからいうと鼻尖を先にした方がいいことを説明して、それでも小鼻を先にしたいです、ということであればそうすればいいと思います。

その場合、後日鼻尖関係の手術をして再び鼻翼の手術をしなければならなくなる可能性を説明する必要があります。