美容外科手術でトラブルを避けるために71
小鼻の手術にあたって、手術法をマスターすることよりもどんな小鼻がきれいなのかを知ることが重要です。
その時、漠然と見ていてもわからない場合に基準点・バランスで押さえておくポイントを前回に書きました。
この点を頭においていろいろな人の小鼻を観察してみてください。
不審に思われるといけないので会う人よりもテレビとかビデオで俳優さんとか芸人さんの小鼻を観察してみましょう。
俳優さんでも白人、黒人、東洋人もちろん日本人の小鼻を幅広く見てみましょう。
その中で「きれいだな」と思う俳優さんの小鼻に注目してみてください。
前回のバランスをクリアしている方がとても多いのに気づくと思います。
漠然と美人だなと思っていてもどこにそのポイントがあるかよくわからない場合が多いと思いますが、分析してみると隠れたポイントが必ずあります。
こういった観察をばかばかしいと思わないでください。
これが美容外科医のスキルアップにとても重要なのです。
患者さんの顔を拝見して、すぐにその顔のどこに問題があるかがわからなければ美容外科医としては失格です。
このセンスを磨かないうちに小鼻の縮小術をしてもただただ小鼻に傷をつけておしまいになります。
患者さんも気の毒ですが、こういった手術を経験された患者さんは二度と小鼻に傷をつける手術は受けたくないと思ってしまうことがわれわれ美容外科医にとって大きなダメージになってしまうのです。