美容外科手術でトラブルを避けるために72
小鼻の手術について書いています。
どうしても傷が目立ちやすい小鼻の手術はそのマイナス面を帳消しにするに余りある良好な形態を実現することが肝要です。
そうはいっても患者さんが術前に一番気にするのはやはり傷の問題です。
個人差はありますが、特にニキビ肌で脂腺の発達がいい人ほど目立ちやすい傾向にあります。
私は、患者さんにほかの患者さんの小鼻の傷の術後写真を術前にお見せすることにしています。
しかも結構ニキビ肌の傷がまあまあ目立っている方の写真をあえて見せるようにしています。
これを見たときの患者さんの反応を注意深く観察しています。
もし患者さんの傷に対する反応がこちらが予想していたよりも大きな患者さんには手術を積極的にお勧めしないようにしてます。
傷は時間経過とともに目立たなくなるものですが、特に小鼻の脇の傷はがたつきが出やすく時間とともに目立たなくなる可能性が低いものです。
いったんつけられた傷は元に戻すことはできませんのでこれくらい慎重でもいいのかなと思っています。
こんな感じで過去20年間ぐらいやってきていますので傷のことでトラブルになることはほとんどありません。
もちろん術後に患者さんが傷のことを気にした場合は、フラクショナルレーザーなどの処置をお勧めすることもありますが、それにも素直に同意していただけます。
傷の問題には特に我々と患者さんの間の信頼関係が大きくかかわっていると思います。
これで鼻の中で小鼻は終わって、最後に骨切りの話をします。