鼻の手術その12
久しぶりに鼻の手術について書きましょう。
鼻の手術について多い質問
「鼻中隔延長術と鼻尖軟骨移植はどちらがいいのですか」という質問について考えてみましょう。
まず、ご自分の鼻先を指で押してみてください。ふにゃふにゃしてるはずです。
鼻先の土台が鼻翼軟骨という軟骨でできていて、この軟骨はどこにも固定されていません。
言ってみれば柔らかいクッションのような構造になっています。
鼻先は顔から一番前に出ていてけがをしやすいので、外力が加わったときに容易に壊れないようにこのように柔らかい構造になっていると考えられます。
鼻先の構造をこのように考えるということが先ほどの質問を考えるうえで大事なことの一つです(特に日本人の鼻翼軟骨はとても弱くできています)。
もう一つ 大事なことは、先ほども言ったように鼻先は顔から一番前に出ていることと関連しています。
顔は常に小さくなろうとしていて、鼻を支えるものがなくなると鼻は低くなろう短くなろうとしている、という事実です。
これはけがをして鼻の骨を折ると必ず低くなることからわかります。
最後に大事なことは少し難しくなりますが、鼻の手術をすると瘢痕拘縮という現象が起きて皮膚や皮下組織は縮まろうとします。
この3つのだいじなこと、鼻先の支持はとても弱いということ、鼻は常に低くなろう短くなろうとしていること、手術をすると皮膚皮下組織は縮まろうとする力が生じること
この3つを理解できれば、鼻先の手術を考えるときに何が必要かはおのずとわかりますね。
うちのクリニックで鼻の手術で一番多い相談
「鼻先の高さが欲しくて鼻先に耳介軟骨移植をしたのですが、何も変わらなかった、どうすればいいですか?」
この答えは明快ですね。そしてその理由もわかりますね!