鼻の手術その27
前回、鼻翼基部の陥凹について少しふれました。
ここ専用のプロテーゼが鼻翼基部プロテーゼ(paranasal imptant PNI)です。
本来この手術は輪郭の項目に含まれますが、便宜上ここでお話しします。
本来の目的は鼻翼基部の陥凹を改善して口元の突出感を解消するものです。
口元の突出感をなくす手術としては、セットバックやルフォー1骨切り術などがありますが、どれも歯の咬合の問題などがあり患者さんにとっては大変な手術です。
全身麻酔と術後の入院が必要で場合によっては術前術後に矯正が必要になることも患者さんの負担が非常に大きな手術となります。
それに比べるとPNIのなんて簡便な手術でしょう!
局所麻酔で口の中を2か所2cmほど切るだけです。
日本ではあまり普及していませんが、八事石坂クリニックではとても人気のある手術です。
私は、美容外科の手術全般にわたってカウンセリングの時に強くお勧めすることはしませんが、この手術は比較的お勧めしています。
なぜかというと鼻を気にしている患者さんの多くが鼻翼基部の陥凹がみられることが多く、ここを改善するとわざとらしさがない好ましい顔貌になりやすいからです。
ただし、この手術は馴れないとかなり難しい手術になります。
PNIについては次回にもう少し詳しく書いていく予定です。