鼻の手術その30
今回から鼻骨骨切りについてです。
鼻をすっきり見せるには、どうしても高さが必要になることを説明してきました。
しかし、この鼻骨骨切りに関しては、高さを変えずに幅を狭くすることができる唯一の手術になります。
正面から見て鼻の中央あたりの幅が広い患者さんに特に向いている手術です。
出来上がりは手術のイメージ・規模に比してとても自然です。
手術の方法は、経皮法と鼻腔内法があり、専用のノミをどこから挿入するかの違いになります。
私は、経皮法を好んでいます。鼻腔内に比べて骨切りラインのコントロールが正確であることと鼻腔内粘膜の損傷が少ないので術後の鼻出血や腫れが少ないことがメリットです。
皮膚に2~3か所の2mmの傷ができますが、術後はほとんど目立たないものです。
骨切りは鼻の手術の花形ですから、美容外科医も手術法に目が行きやすいですが、一番重要なのは術後の固定法と考えています。
これについては次回に書きます。