鼻中隔軟骨延長術の問題点
鼻中隔軟骨延長術について、患者さんから「術後曲がるって聞いたんだけど・・」とか「術後軟骨が吸収されたって聞いたんだけど・・大丈夫ですか?」という質問を時々うけます。
それらは絶対ないとは言えませんが、まずその原因として考えられることを挙げてみましょう。
1・・鼻中隔軟骨の粘膜剥離の層、範囲の問題
2・・移植軟骨の採取による問題
3・・移植軟骨の形状のトリミングの問題
4・・移植軟骨の合わせ方(2枚を合わせて移植する場合)
5・・移植軟骨の移植の仕方・固定法の問題
6・・鼻翼軟骨のアドバンスの左右差の問題
7・・鼻翼軟骨の移植軟骨への固定の問題
8・・鼻尖部へのonlay graft の形状の問題
9・・onlay graftを固定する場所と固定法の問題
10・皮膚縫合、とくに鼻孔内の縫合の問題
・・・・ざっと挙げてみました。
最近は手術中にこれらの項目を一つ一つ確認しながら手術をすすめています(時間的にはここまでで3時間30分ぐらいです)。
そうすることで少なくとも術後に「曲がった」とか「吸収された」「鼻づまり」とかの問題はほぼ解決されます。
しかし鼻中隔軟骨延長術の目的は、バランスのいい目立たないけれどきれいな鼻を作ることで(鼻の手術は全部そうですが・・)、これらのチェック項目をすべてクリアできているのが前提です。
この手術の難しいところ、あるいはメインになるところ、はじつはここから先の問題になります。