鼻尖縮小術≠すっきりした鼻先の手術 1
鼻の修正手術について感じたことを書きます。
修正で一番多いのは「鼻尖縮小術」です。
患者さんは、鼻尖縮小術をうけると鼻尖がすっきりする、という幻想を抱いてしまいます。
おそらく80~90%実現しないと思います。
鼻尖縮小術の内容は、1鼻翼軟骨外側脚上の皮下脂肪の減量、2鼻翼軟骨外側脚の頭側トリミング、3鼻翼軟骨中間脚の引き寄せ縫合、となっています。
なぜこの手術をしても思ったようにすっきりした鼻先にならないか、を説明していきます。
まず2番と3番の手術は、フレームワークの手術であることです。
骨組み(実際は軟骨ですが)を変える手術なので、これに鼻先の皮膚がかぶさってやっと「骨組みを小さくした効果」が出てきます。
ところがこの皮膚がとても分厚い(非白人に多いタイプ)ので「骨組みを小さくした効果」は帳消しになってしまいます。
もちろん日本人でも鼻先の皮膚が薄くてしなやかな場合もあり、そういった患者さんであれば「鼻尖縮小術」=「鼻先がすっきりした手術」になります。
この鼻先の皮膚の状態を見極めることが一番大事になります。
皮膚が厚い場合、1番の手術が必要になります。
以下次号で説明を続けます。