1年間の鼻の手術を振り返ってみて

去年1年間で当院において手術を受けられた患者さんの統計をとっています。

鼻の手術が最も多く、そのなかで過去に他院で手術を受けられたことのある患者さんは6割強でした。

当院でおこなった鼻の修正手術のうち最も多かったのは「隆鼻術の修正(入れ替え)」で、その次に多かったのが「鼻尖縮小術の修正」でした。

統計からみても鼻筋の手術や鼻先の手術が、患者さんにとって需要が大きいということとそれに比して満足が得られにくい手術なのだろうということが予想されます。

もう一つ言えることは、再手術を希望される患者さんの中に、一人で複数回の手術を経験されている人が結構おられて、当院での手術が4回目、5回目、あるいはそれ以上という人もおられました。

そういった患者さんは、きまって「先生!私今度の手術を最後にしたいんです!」とおっしゃっているので、好き好んで何回も手術をされているわけではないこともわかります。

顔の中で、鼻は瞼と違って化粧などでごまかしたりすることが難しく、結果的に患者さんの要望も厳しいものになり術者にとっても非常にストレスの多い手術です。

さらにいえば、過去の記事でも書いてきましたが、術後の瘢痕形成や軟骨の損傷などがすでに起きている鼻の手術の修正は茨の道のような手術になります。

修正手術を経験してきて、ある一定の傾向なり共通する対策などを考えながら少しでも患者さんの満足が得られやすい手術法というものがあれば・・・ということを常々思ってきました。

今は、非常に興味深いことが少しずつわかってきて、これについては一度しっかりとまとめて今度の美容外科学会に発表しようと考えています。