埋没法について
今回は最もメジャーな美容手術といっても過言ではない、
二重埋没法について書いていきたいと思います。
3月やGW前は節目という事もあり、埋没法を希望される方が多く来院されました。
そこで今回は
▶︎二重埋没法とはどういう手術?
▶︎どういうトラブルがありえる?
▶︎八事石坂クリニックの埋没法は?
の3点についてを中心に書いていこうと思います。
▶︎二重埋没法とはどういう手術?
一言で言えば「糸を上瞼に埋め込む事で二重の折り返しを作る手術」です。
一般的に、「一重瞼を二重瞼にしたい」「現在の二重の幅を広げたい」
という患者様の要望に対し、美容外科医は埋没法、もしくは切開法を提案することになると思います。
それぞれ利点・欠点があるのですが、超ベテランのDrほど
「理想の二重は埋没」と言います。
これはどういう意味でしょうか?
それは「切開には切開でしかできないことがあるけれど、仕上がりの自然さに関して言えば埋没には敵わない」という事ではないかなと思います。
実際、埋没法でできた二重は、生まれつきの二重とほぼ区別がつかない場合も多いです。
埋没法 モニター様
リスク:腫れ、内出血、左右差、感染、イメージが異なる など
手術費用:88,000円(税込) その他検査、診察代、薬剤の費用が別途あり
さらには、傷が極小である、糸を抜去して戻す事ができる、ダウンタイムが短い、左右差を起こしにくい、ハム目になりにくいなど、非常に強みの多い手術であると言えます。
▶︎どういうトラブルがありえる?
埋没法で起こりうるトラブルとして、主には
糸のトラブル
眼瞼下垂
が挙げられると思います。(もちろん他にもありますが、今回は主なものだけ)
美容外科医はおそらく全員が「なるべく二重がとれないように」と様々な工夫をしながら手術をしていると思います。
ですが、残念ながら絶対にとれない方法というものは現時点では開発されていません。
また、糸が出てきてしまう、糸が感染する、といったトラブルもゼロにする事はできません。
なので大切なのは、そういったトラブルが起こってしまった場合にも、眼球に傷つけず、瞼を開けたり閉じたりする機能に損傷を与えずに対処できる方法で最初から手術する、という事ではないでしょうか。
最後に眼瞼下垂について。
埋没法を行う事で医原性の眼瞼下垂となる可能性もゼロではありませんし、
眼瞼下垂のある瞼に埋没法を行う事で、眼瞼下垂が治らないばかりでなく悪化させてしまう可能性もあります。
術前の評価が非常に大事だという事です。
眼瞼下垂は形成外科では非常に多く診る疾患なので、きちんと診断できるDrに診てもらうという事も重要になってきます。
▶︎八事石坂クリニックの埋没法は?
理想の二重を手に入れてもらうために心掛けているポイントを書いていきます。
〜カウンセリング〜
希望の二重の幅、形を入念に確認。
眼瞼下垂の有無や過去の手術による影響などを診察。
希望の二重を埋没法でどの程度再現できるかどうかを説明。
同時に埋没法の限界、リスクについても説明。
〜手術〜
患者様の納得のいくまで作成する二重幅を確認。
0.5mmのずれもないように丁寧に手術。
〜検診〜
希望の二重になっているか確認。
糸のトラブルなどがないか確認。
今後注意すべきポイントなど説明。
続いて手術の方法です。
埋没法は術式が無数にあり、クリニックやDrによって非常に多岐にわたる手術が行われています。
糸の本数・種類
糸のかけ方
結び目を皮膚側に作るか結膜側に作るか
挙筋法か瞼板法か
マルチプルノット法 etc
様々な方法があり、この方法が絶対に一番良い!とはなかなか言えないのが現状です。
何を優先するか、によって術式の選択は変わってくると思いますが、当院では
・可能な限り長持ちし
・術後トラブルには速やかに安全に対処できる
というポイントを重視した術式で行っています。
シンプルイズベスト、とまでは言いませんが、オーソドックスな方法です。
あらゆるトラブルを想定して眼や瞼にダメージを極力与えずに対処できるようにしておく事も重視しています。
結び目に関しては皮膚側にくるような術式で行っています。
糸の結び目を皮膚側に作るか、結膜側に作るか、現在でも学会で賛否両論あるところです。
が、やはり結膜のすぐ裏側にあるミュラー筋などの瞼の機能に関係する重要な構造物に対して悪影響を及ぼす可能性が少ないのは、皮膚側結紮、瞼板法ではないかな、と思います。
今回は以上になります。
二重になりたいけど手術に対する不安がある方、クリニック選びに悩んでいる方にとって、この記事が少しでも参考になってくれれば幸いです。
最後に友人の美容外科医に片側の埋没を行った時の動画なので参考までに。
こんな感じで左右差を揃える目的で手術する患者様も多いですね。
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2023年5月19日