鼻を高くする方法

「鼻筋を通したい」「鼻を高くしたい」とのご要望で八事石坂クリニックにお越しになる患者さまは多くいらっしゃいます。
このとき、患者さまにまずお聞きしているのは、「どんな顔立ちのイメージを望んでいらっしゃるのか」ということです。
なぜかというと、鼻筋の出し方ひとつで周囲の人に与える印象がまったく違ってしまうからです。

鼻筋を強調すると大人っぽい印象に、鼻筋をソフトに仕上げればキュートなかわいらしい印象になりやすくなります。
鼻を高くする、鼻筋を出すためには以下の施術が必要ですが、まずはご自身で希望される顔立ちのイメージを把握しておくことも大切です。

1.鼻を高くして鼻筋を出す

スッとしたまっすぐで美しい鼻筋を強調するには、鼻を高くする方法がいちばん簡単です。しかし患者さまお一人おひとりの顔立ちが異なります。
鼻を高くしたことで額やアゴの方が低くなってしまい、横から見たときに鼻筋が高過ぎる不自然な鼻に見えてしまうこともあります。
ですので正面からの鼻の見え方だけでなく、顔全体の中で鼻の高さも考慮した「横から見ても美しい鼻」を作るため、鼻筋にプラスして眉間や鼻先も併せて高くする場合もございます。

2.幅を狭くして鼻筋を出す

鼻筋を出すには、鼻を高くすることがてっとり早いのですが、鼻を高くしないで鼻筋を通したいという場合もあります。この場合は、「鼻骨骨切り」で鼻筋の幅を狭くすることで、顔全体のバランスが整って見えます。
欧米人の鼻の手術はほとんどがこの「骨切り」ですが、現代の日本人女性の発育の良い鼻をスッと細くするためにもこの方法です。そのためには鼻の中で手術的に狭くする「鼻骨骨切り」が必要になります。
高さを変えないでむしろ低くすることもできるので、鼻全体を小さくしつつ鼻筋を通すこともできる点が「鼻骨骨切り」の利点です。

3.鼻を高くする、幅を狭くする両方を行う

鼻を高くする整形を希望されるすべての患者さまに、同じ施術を行うわけではありません。もともと低めの鼻の場合は高くして鼻筋を強調することができ、大きな鼻には鼻骨骨切り術で幅を狭くして鼻筋を整えることができます。
さらに幅を狭くして、高くしたい場合にはこの2つの施術を同時に行うこともできます。

半永久的な高い鼻・通った鼻筋をつくる「隆鼻術」

「鼻を全体的に高くしたい」「整った高い鼻筋にしたい」というご要望を叶えるのが、プロテーゼを挿入する隆鼻術です。
鼻の付け根から鼻筋にかけて皮膚の下にシリコン製のプロテーゼを挿入して、鼻の高さをだしたり、鼻筋を通したりします。
手術は基本的に「鼻孔内切開」で行いますので、傷跡は見えません

シリコンはソフトな素材を使っているので、手術中に削ることである程度はその人の鼻の形に合わせることができます。高さは1~4mmのものが標準です。
L字型のものとI字型のものがありますが、L字型のものは長年経過すると鼻先の皮膚に負担がかかり、プロテーゼが飛び出すことがまれにありますので挿入は慎重に考えないといけません。

よく「術後に透けませんか?」という質問を受けますが、挿入するプロテーゼの深さによってそれが浅いと術後にグラグラしたり表面で触れたりします。
これを予防するために、ポケットをできるだけ深く、鼻骨の骨膜の下に作るようにします。

修正をご希望の方の中には、高すぎ、低すぎ、曲がっている、動く、透けるなどを気にして来院される方が多いようです。
この場合は既存のシリコンプロテーゼを抜いて再度新しいポケットを作成し新たなプロテーゼを挿入することで解決します。
ただし鼻は鼻先、前額の高さとのバランスが重要ですから、その部分についても手術が必要になることがあります。

併せて行うことが多い手術 → 団子鼻の整形、 鼻翼縮小術、 輪郭形成

彫りを深くしてすっきりした鼻筋をつくる「眉間プロテーゼ」

すっきりした美しい鼻筋というのは鼻が高いだけではなく、横顔から見たときに額~眉間のラインがやや丸みを帯びて前に出ているという特徴があります。

眉間プロテーゼは鼻の付け根から眉間にかけてを高くし、彫りの深い顔にする施術です。
隆鼻術と同時に行うことで、さらにスッと鼻筋の通った鼻になります。

鼻先をとがらせる、高くする「耳介軟骨移植」

プロテーゼによる隆鼻術にプラスして、鼻先をとがらせたり、高くしたりするときにだけ「耳介軟骨移植」が用いられます。

なぜ鼻先にまでプロテーゼを使わないのかというと、長年経過すると鼻先の皮膚が薄くなって最悪プロテーゼが飛び出してしまうことがあるからです。
したがって、鼻背にはプロテーゼ、鼻先には耳介軟骨移植を組み合わせることが多いのです。

「耳介軟骨移植」を行う際に、自分の軟骨(鼻翼軟骨)がある程度強くないと、支えがなく移植した軟骨がうまく働かない場合があります。
この場合は「鼻中隔延長術」を併用するときれいに仕上がります。

手術では「耳介軟骨移植」ともあるように、耳の軟骨を採取して移植します。採取の際は術後に傷跡が目立たないよう、耳の後ろの付け根付近を2cmほど切開します。
鼻先に軟骨を移植する際も鼻の穴の中を3~4cmほど切開する程度ですので、こちらも傷跡が目立つことはほとんどないでしょう。

さらに耳介軟骨移植の特長として、以下のポイントも挙げられます。

  • 移植する位置を調整することで、鼻先の仕上がりの形を自由に決められる
  • 移植軟骨はご自身のものを使うため、見た目・触り心地が自然
  • 移植軟骨は生きた組織であるため、衝撃やケガに強く、半永久的に効果が続く
  • 術後の包帯やテープが必要なく、手術直後でも周りに気づかれにくい

隆鼻術・プロテーゼ・耳介軟骨移植をご検討の方へ
総院長からのメッセージ

現代の日本人女性の鼻は骨格そのものから変化を遂げてかなり高くなっています。
それにもかかわらず、いわゆる鼻の手術を未だに「プロテーゼを挿入して高さを出すこと」だと旧態依然な施術を患者さまに進めて実行しているクリニックが多いことも事実です。

しかし実はお一人おひとり鼻の形や高さ、そして顔立ちが違うため、ただ「鼻を高くする手術」だけでは、たとえ正面からは鼻筋がスッとして見えても、横顔では眉間からいきなり鼻根部だけが高くなっていて、鼻と額とつながって不自然な印象を与えてしまう結果を招く場合があります。

そこで八事石坂クリニックでは、あくまで額やアゴと鼻の高さのバランスを大切にして、正面からも斜め横からも、いちばん美しくナチュラルに見える鼻をつくる手術にこだわっています。

鼻の整形の症例紹介

鼻整形の症例一覧はこちら

鼻を高くする整形のリスク・副作用

十分な安全対策と細心の注意を払い手術を行っておりますが、手術をご希望の方はリスクについてもご理解の上ご検討ください。
隆鼻術には、鼻筋の違和感、異物感、プロテーゼの輪郭が浮き出てくる、鼻筋の高さ、幅、長さ等の見た目の違和感、傷が開く、感染などの可能性がございます。
眉間プロテーゼには、プロテーゼのずれ、曲がり、輪郭が浮き出てくる、腫脹などの可能性があります。
耳介軟骨移植は、軟骨が片寄る可能性、感染が生じる場合がございます。
手術後の検診も行っておりますので、気になる点がございましたらご相談ください。