真珠の耳飾りの少女
今日はヴェリテのHPなどでもおなじみの「真珠の耳飾りの少女」について。
この絵は17世紀、オランダの画家フェルメールによって描かれたものですが、少し前に映画の題材になってすごく有名になりました。フェルメールについてはほかに30数点の作品が知られていて、たくさんの資料がありとても興味深いです。
この「真珠の耳飾りの少女」は現在オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館に収められています。資料によると1902年にハーグの資産家コレクター、デス・トンプという人から遺贈されているようです。
興味深いのはこのデス・トンプという人は1881年にこの絵をオークションでたったの2ギルダー30セントで買ったという事実です。ユーロ換算すると1ユーロ=2ギルダー20セントですから、日本円にして160円ぐらいでしょうか。いくら130年まえとはいえ、安い(同時期に購入されたフェルメールの別の作品が3000ギルダー弱もしています)。
「美の真実」はお金の問題ではない、ということでしょうか?
ちなみに私の好きなフェルメールの絵は、この絵ではなく「手紙を書く女」です。実物は見たことはありませんが、オランダのロッテルダムに行く機会があれば、一度見てみたいです。