フェイスリフト手術考

先月のハワイセミナーと先週の美容外科学会に参加して、いろいろ考えました。

特に「フェイスリフト」については思うところがあり、私の考えを書き留めておこうと思っています。

患者さんは意外に思われるかもしれませんが、一口に「フェイスリフト」といっても色々な方法があり、術者の考えによって術式も大きく異なることがあります。

私のフェイスリフトにも自分の考えに従って独自の方法を取り入れている部分もありますが、それが独断にならないように、こういったセミナーとか学会などでほかのドクターと意見を交わしながらチェックできるという面でも役に立ちました。

さらに、他のドクターの意見を拝聴して逆に自分の考え方が固まる、ということもありました。

今回のセミナーや学会で強く思ったことは、「手術をするのであれば結果が第一」ということです。

今まで同じような信念で手術をしてきましたが、今回でそれを一層強く思うようになりました。

最近の流れとして、フェイスリフトの手術をする際には、結果よりも簡便さ容易さが優先され勝ちですが、それは本末転倒だというのが私の考え方です。

術者は、まず結果が出せるようになってからそういったことを配慮すべきであって、結果もろくに出せない手術方法で「簡便さもくそもない!」(失礼)といいたいのです。

「結果をだす」とは・・・フェイスリフトであれば、たるみが明らかに改善(少なくとも写真で変化がわかる)し、それが少なくとも1年は持続している、ことが最低条件でさらにそれをコンスタントに実現できるということです。

それがクリアできないのであれば、今や手術以外の方法のほうがはるかに患者さんにとってメリットが大きいと思える時代です。

患者さんも一旦手術で「切る」覚悟をされた以上、それに見合った効果・結果を期待するべきだと思うのですが・・・。