美容外科手術でトラブルを避けるために40
いよいよこのシリーズも40話になりました。
最初に戻って、このシリーズの目的を再確認したいと思います。
美容外科にはもともとある意味理不尽なところがあります。
医学的に落ち度がない手術でそこそこ結果が出ていて後遺症など一切なく大部分の人が成功と思う手術ができたとしても、当の患者さんが「失敗や」といえばその手術は失敗になってしまいます。
まじめなお医者さんほど「美容外科っていやだな」と思ってしまうかもしれません。
反対にあまり細かいこと考えないし、患者さんが泣こうが喚こうが知らん顔できる医者に向いているとも考えられます。
そんな美容外科業界でまじめに手術して、それなりに正当に評価されるにはどうしたらいいか。
それがこのシリーズを書きだした理由になります。
きれいごとだけでは美容外科業界で生き残っていくことができないことは百も承知ですが、曲がりなりにも10年以上大きなトラブルなく手術を主体にやってこれた経験を少しでも後輩の美容外科医に伝えていけたらうれしいです。
実際には、二つの面から考えていこうと思っています。
一つは医師自身の面からで、もう一つは患者さんとの関係という面からです。
患者さん側の問題には一切触れないでこの二つの面からだけに絞ります。
今までに医師側の面から考えられることを書いてきました。
結果的に内容はごくまっとうな話になっています。
手術の基本習得、検診の徹底、そのあとに実際の手術手技マスターと書いてきました。
実際の手術手技のなかで、瞼は終了し今は鼻になっています。
以下次号です。